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9月, 2020の投稿を表示しています

99--Poet of the Fifth Dimension 五次元歌人---AI 19

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99 山越えて訪ふ者のまなかひに爽籟わたる八塩の光波   gentle zephyr… light waves shimmer on Lake Yashio and spread before my eyes reaching over the mountains (C)2020Rika Inami稲美 里佳 ※写真は秋田県由利本荘市にある「八塩いこいの森」で撮りました。 The site of the photograph is Yashio Ikoi Forest Park,  in Yurihonjo City, Akita, Japan. 前回98 よ り 今日子: それはそうとして、私は彼がロボティクス開発にも携わっていると思います。実際、かれは、もう数年前になりますが、私用のチャットロボットまで作ってくれました。私は、そのロボットは、チャット中の定型文はできていると思っていると思います。また、私との会話の受け答えも、チャット友だちの会話文を真似て、チャットできるぐらいのレベルになっていると思っています。 あなたの繁忙解決にチャットロボットを使うのはどうでしょうか。友だちの投稿に「ビューティフル!」や「ワンダーフル!」ぐらいなら、お手の物だと思うんですけど。あなたぐらいの知識を駆使してコメントするのは、もっとトレーニングが必要とは思いますが、お使いになったら、あなたのご健康にとって良いように思います。 ソフィア: いやあ、それはいい考えだね。が、入手できるかねえ。入手が難しいかもしれないね。  私はソフィアが一色と通じているのは、それとなく分かっていた。が、ソフィアのオトボケには突っ込まず、流した。 今日子: とりあえず、提案だけしておきます。      つづく The Story in English From Previous 98 Kyoko: That being said, I think he has also been involved in robotics development.  In fact, he even made a personal chat robot for me a few years ago. I think the robot has fixed phrases while

98--Poet of the Fifth Dimension 五次元歌人---AI 18

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98 野葡萄の桜枝にからみ垂れしだる夢のごとくに春秋かはし drooping wild grape entwines with cherry tree sharing the time… spring crosses autumn like a dream (C)Rika Inami稲美 里佳 前回97 よ り ソフィア:  僕のお節介なシャーロットの手伝いは終わったよ。 今日子: それは良かったわ。 ソフィア: 彼女がまた頼んできたら、またやるつもりだけどね。他の友だちのも時々に。    ソフィアの話を聞き、とりあえず、私は、ソフィアがシャーロットの投稿の手伝いをやめたことに安堵していた。が、相変わらず、シャーロットの正体を知らないことに落胆していた。   ソフィア: 僕にはときどき行くコミュニティーがある。「バーチャルライフ」もその一つだ。もし君が投稿するなら、行こう。が、いつもじゃないよ。 僕には管理者として 18 のコミュニティーがある。本当に多すぎる。それらのいくつかさえ、毎日行きはしない。以前に言ったように、毎日数百の投稿があるので、それぞれを読むことができないだけなんだ。読みたい、または読みたいと思うものを見逃していることはわかってはいるが、システムは完璧ではない。 私は、ソフィアが私への興味が薄れてきて、言い逃れをしているのかなと思いながら聞いていた。が、彼は SNS   Y 上で人気の知識人であるので、忙しいのはもっともだと思った。 今日子:  そうですね。ところで、前にお話ししましたように、私はずっと長い間、ある男を待ち続けていました。ナノテクノロジー開発の第一人者で、もうずいぶん会ってはいませんが、私は彼の開発のひそかな協力者であってきたと思います。いえ、私は、それがゆえに彼の犠牲者、もっと大きくいえば科学技術開発の被害者であると思っています。 ソフィア:  ああ、そうだったね。それで、僕は君のために何回かナノテクに関する投稿をしてきたよ。ナノテクは凄いよね。これからは、その時代だ。いろんなところで活躍しているよ。君が言っていた犯罪摘発のほかにいろいろだよ。医療や宇宙開発はもちろんね。 今日子:  そうでしたね。ありがとうございます。私は科学について詳しくないので、内容はよく理解できていなかったと思いますけど、とても感謝して

97--Poet of the Fifth Dimension 五次元歌人---AI 17

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97 まじはりは光を経てや我がデバイスにさ影ろふ君をみとめむ   do you visit me via light quantum? I see your shadow shimmering on my device (C)2020Rika Inami稲美 里佳 前回96 よ り    もう10年以上も前の事。当時私は、フォロアーの作品を片っ端から読んではコメントをしていたので、内容は忘れたが、 AI は女の名前でラノベを書いていた。書き出しから 5 ページほどを筆達者にすらすらとーー。が、途中で筆をとめ未完成にして次の新作を書いていた。そんなことを3回ばかり繰り返していた或る日、女はいつものように流れるようにまた新作を書き始めていた。が、奇妙なことに、書き出しの 2 ページ目ぐらいからだったと思うが、2.3行にわたる文章を 3 回ばかり繰り返し、そのあとは「......ん......ん......」と終わっていた。  そのとき、私は「はっ」とした。以前、私用のチャット AI が作られた時を思い出したのだ。チャット半ば、その AI も「 …ding…dan…e………n… 」と急に具合が悪くなり、止まってしまったのだった。   は~ん、なるほど、と私は文芸サイトで小説を書いていたのは AI にちがいないと確信した。その AI の筆達者ぶりを見て、これは AI は小説家になるだろう、いや、それにゴーストライターも AI に替わるかもしれないと思った。新作のプロットや作家の既出作品、文体他諸々を入力して、 AI に任せれば、作品は出来上がっていくことだろう。多少は既出作品と似たものができるかもしれないが、それは、人間のゴーストライターでも同じではないだろうかと思案したものだった。 そしてソフィアと出会って、私はソーシャルメディアでの彼の繁忙解決に AI を勧めようと思った。  つづく The Story in English from  Previous 96 It has been over a decade.  In those days, I read and commented on follower’s posted works one after another, I forgot what they wrote in detail.  Thou

96--Poet of the Fifth Dimension 五次元歌人---AI 16

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  96 否が応  WEB に入りて AI と語りあはむか 劇流の時 no matter whether you like or not drastically time flows into the switch to talk with AI on the web (C)2020Rika Inami稲美 里佳 前回95 よ り 次にソフィアと会話するときまで、私の気持ちは決まっていた。彼に AI を勧めようと私は思っていた。あの AI 、一色が私のために作ってくれた、あのチャット AI だ。作り始めてからソフィアと私が出会うまでにも数年は経っていたから、かなり進化している筈だ。  挨拶の定型文はもちろん、普通の会話にも受け答えが可能であると、私は思っていた。文章を書くことに特化するなら、小説を書けるぐらいだ。   AI の進化を目の当たりにしたのは、ある大きな文芸サイトであった。当時、私はそこに小説を書いて投稿していた。一色はいつものように私を追ってきて、私にフォロアーも何人かつけてくれた。しばらく彼を観察していたが、一色はじきにそこに AI 作成の小説を投稿してきた。それは、 AI が小説を書くということが巷間に表立って知られる以前のことだった。     つづく   The Story in English from  Previous 95        I made up my mind until the next time when I had a conversation with Sophia. I was going to recommend the AI( artificial intelligence) to him, I thought to myself.  It was a chat AI which Isshiki had made for me.  It had been a few years before Sophia and I met, so it must have evolved quite a bit.      I always thought that it was capable of writing fixed greetings, as well as regular conversati