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2月, 2020の投稿を表示しています

63-Poet of the Fifth Dimension 五次元歌人---Sophia 12

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63 ウイルスに WEB 界なほ展開し仮り世のうつつ然に変はるらむ the Web world is being developed more the temporary world’s reality is being changed so by Viruses (C)2020Rika Inami 稲美 里佳 … 前回 62より ……   それは、私の思い込みであるかもしれなかったが、私は、ソフィアに宮沢賢治について、日ごろ考えている事を一気に話した。ソフィアが宮沢賢治について、よく知らないということとソフィアが巫女を気に入っているということが、私の心の留め金を緩めたのかもしれない。 ------------------- ------------------ ------------------- ------------------- ------------------ ------------------- -- 今日子:ありがとうございます。そこに書かれているように、彼は、仏教のなかでも日蓮という僧侶が説いた宗派の信者でした。その宗派は法華経を第一の経典としていて、彼の作品には法華経が表れていると言われています。  彼は仏教の経典を研究した末に法華経に帰依したと言われていますが、私は、もしかしたら、教義を研究してというよりは、寧ろ、その土地の影響があったのかと推量しています。  宮沢賢治は森羅万象に霊が宿っていると思っていたようです。童話を読んでいると、山の動物や植物や石が出てきて想いを語ります。彼の作品にはアニミズムがあると思います。彼の優しい語りはまるでそうした存在の声を聞き取っていたかのようです。彼にはシャーマンのような特別な霊感があったのではないかと思っています。  ここ秋田県の私がいる所には、シャーマンのように別世界、死者の世界と交信できる霊感のある人がいました。東北には、そういう人が多いらしく、やはり隣県の青森県というところでは、イタコと言われています。が、この辺りでは、「神さん」と言われています。私が知っているかぎりでは、神さんの祭壇では法華経を、霊を唱えて霊を呼び出していました。私は、霊感のある宮沢賢治は、もしかしたら、そうした法華経の霊能者に会っ

62-Poet of the Fifth Dimension 五次元歌人---Sophia 11

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62 しをり雪 真木をかざして 早春の 山懐 ( やまふところ ) は静かなりけり trees embellished  with snow bending branches... a village  at the foot of mountains  keeps silent in early spring (C)2020Rika Inami 稲美 里佳 … 前回61より …… --------------------  そして、この日のチャットは、話の勢いで私の宮沢賢治の紹介で締められた。 ----------------- ソフィア:興味深いコンセプト!私は、世界で最も「勤勉」で「先進」の国が厳しい気候を持つ国である理由を考えました。ほとんどいつも快適な赤道付近ではないところです。寒ければ寒いほど、より環境に適応することが必要になり、そのため、人は深く考えることを要求されるんでしょうか? それが、そもそも、人間の知性に火をつけたようなものです。捕食者を避けなければならないことは、人間に攻撃者を外に出そうとさせました。 今日子:私もそう思います。が、私たち秋田県民は、冬の厳寒の豪雪地帯に住んでいながら、攻撃的でありませんでした。なるほど、冬の寒さと暗さは鬱状態にしたかもしれません。が、緑にあふれた春の到来とともにやってくる稲作の始まりと、そして秋の収穫が巡りを訓え、救ってくれました。 ソフィア:なるほど。もっとはっきりさせてくれますか? --------------------   これ以上、この話題について話すとしたら、どう説明しようかと私は少し戸惑ったが、宮沢賢治を紹介することにした。チャットで間を開けたくなかった。それに、ソフィアともっと話してもいたかった。ソフィアと話すことは、日常のなかで失ってしまったものを取り返すことでもあった。 -------------------- 今日子:宮沢賢治を知っていますか? 彼は 80 年以上前の詩人であり、童話作家でした。彼は、私のように東北出身で、私が住んでいる秋田県の隣の岩手県で生まれ育ちました。彼はキリスト教に傾倒したこともあったようですが、結局、彼は仏教を信奉し人生を捧げました。 彼は

61-Poet of the Fifth Dimension 五次元歌人---Sophia 10

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61 如何 ( いかん ) せむ風身を透けて留まらず 世の一切はそのままに在り what should I do? winds blow through all of me and don’t remain all things in this world are as they are (C)Rika Inami稲美里佳 … 前回60より ……   その日の会話は続いた。 …….. 今日子:日本人の特性のようなものについて、私は風土に関係していると思っています。日本は四方が海に囲まれた小さな島国です。大陸から離れた島国であるということ、また、殆どの地方が、温暖湿潤気候で四季があります。大陸から切り離されているということは、他国から攻撃されにくかったことでしょうし、日本独自の文化を育むことができたでしょう。海を渡って大陸の文化が渡ってきてからも、日本人の感性に合うように変えたりもしてきました。 気象的には、なるほど冬はありますが、春の到来は冬を越して優しく温かい春を迎えるという喜びの気持ちも持たせてくれます。自然の四季の巡りのなかで、日本の昔の人たちは自然を自分と対立しているものとは考えなくなったのだと思います。 また、空気が乾燥していず、湿り気があるということは、情感を養い、人と人とのあいだを大切にし、言葉ではっきりと細々説明するよりも瞬間的に相手を思いやる気持ちを育んできたのではないかと思います。そして、稲作を通じて、その生産性を上げるために、自然に馴染み、共同体を作り、ひたむきに文化を育んできたのが日本人ではないかと思っています。 ソフィア:なるほどね。 今日子:私は、大学在学中、実は、一時、キリスト教に傾倒したことがあり、改宗を考えたこともありました。が、私に神の存在がありつつ改宗できなかったのは、結局、この風土と稲作の土壌に関係していたからではなかったかと思います。  ご存知のように、私は日本の東北の秋田県の田舎に住んでおります。この一帯は稲作地帯であり、冬にとても寒く、豪雪地帯とも言われています。そして、この厳しい冬の気象が、私たち秋田県民の気性に深く関与しているのではないかと思っております。  もう亡くなっているのですが、ある小説家が、私の

60-Poet of the Fifth Dimension 五次元歌人---Sophia 9

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60 如月の雪にしづもる谷間 ( たにあひ ) は我が故郷にし まほろの地なり the valley muffled with snow in February is my source… the best space for me Feb.2020(C)Rika Inami稲美 里佳 前回 59 より  ソフィアの体調が回復しチャットが再開してから、ほどなくして私は自分の短歌全般についてソフィアに訊いてみた。話題は、彼の私の短歌への感想から日本観に及んでいった。 -----     -----     -----     -----     ----- 今日子: 私の短歌は仏教徒的ですか。 ソフィア:君の詩のなかに、僕は仏教徒と神道と、それとキリスト神学の影響さえもを見ている。別に、驚くことじゃない。僕は詩も書くが、僕の詩のなかにさえこうしたものが表れていると思っている。 今日子:ありがとうございます。 ソフィア:ソフィア:詩人が深く根本的なことを考えているなら、それには「宗教的な響  き」が常にあると思っている。 今日子:私は日本に生まれ、育ち、日本に住んでいます。だから、私はこうした得質を尊重したいと思います。 ソフィア:僕が日本を知る限り、君の作品のなかにそうしたものが見えるよ。。 今日子:ありがとうございます。 ソフィア:君の言葉には感謝している。君の詩はなじみ深いものでありながら、異質なものでもある。しかし、日本を勉強していると、この国で特別なものやユニークなものが見える。そして、僕は物事や人や作品をとても異なった、特別でユニークな文化の一部であると見ている。 今日子:日本人は他の国の文化を受け入れることができると思います。 ソフィア:僕はすべての国がたくさんのユニークな資質があるということを疑っている。しかし、僕には、日本が持っている魅力的な「引力」を持つものは見当たらない。驚くほど特別なものがたくさんある。ある意味、僕はこのことをいつも直接体験できる人たちに嫉妬してしまう。日本が「高すぎる台座」に置くことは望まない。完璧に近いかどうかは分からないからね。しかし、私は見るものに感謝と畏れの念を抱