91--Poet of the Fifth Dimension 五次元歌人---AI 11
91 雫する笹生かがやき新たなる葉はしなやかに巻きをほどけり a plane of bamboo grasses with drops shines up and new leaves curling up gracefully undo themselves (C)2020Rika Inami稲美 里佳 前回90 より そして、あの件をきっかけにして、一色が私をインターネット上で保護してくれるようになったのだった。その影を彼らは察知したのだろうか。一色から、おそらくは、アメリカのミリタリー、 FBI 、 CAI…… 。組織から組織に私の存在が知られ、カルロのもとに達したのだろうか。 どうせインターネットだからと、私は興味深々で、その後も 2 、 3 回ほど首領のカルロのページを訪ねた。そして、面白そうだったので、私も「カルロ!」と一言絶叫コメントを書いてきたりもした。 ふっと、影がよぎった。ページの隅のほうに、ソフィアの友だち、ハリソンがいたのだ。はっきりとその男のプロフ写真が見えた。チェックのベレー帽を被っている写真で印象的だった。 そう、その頃は、すでに私はソフィアと友だちになっていて、チャットもしていた。 ハリソンを見て、私はびっくりした。さらに、シャーロットもちらと見えた。が、すぐに消えた。私を見たからだろうか。シャーロットのプロフ写真は、人物ではなく目立たない林の絵の写真だったが、見慣れていたのですぐに分かった。 それを最後に私は、カルロのページに訪ねるのをやめた。 つづく The Story in English from Previous 90 And it was that incident that led to Isshiki's protection of me on the Internet. Did they detect his shadow? From Isshiki, perhaps, the American Military, the FBI, CAI...Did my presence become known to the syndicate from one to othe