89--Poet of the Fifth Dimension 五次元歌人---AI 9

89

観音の数珠かとまがふ蜘蛛の糸 雨後にまひかる睡蓮の池辺

a silk web
alike Kannon's beads
shines out--
by the pond of water lily
after raining

※Kannon is Bodhisattva/ the Goddess of Mercy.
(C)2020Rika Inami稲美 里佳

前回88より

予感が走った。その日も、いかつい葉巻をくわえた男がやってきた。私は、彼の後を追って、彼の投稿ページへと目を走らせた。

あっ、私は一瞬息を呑んだ。今までのページとは違っていた。中央にどっしりとした椅子に長い脚を大きく広げ腰を下ろした男がいた。50代だろうか。グレー交じりの髪。欧米系の整った顔。目は静かに光をはなち、知性の翳りを見せやや見降ろしていた。おそらく長身のその体躯からは、自己と配下の管理によって培ってきた威厳が感じられた。

その男の大きくクローズアップされた写真。続くのは、彼の写真の横幅1/3サイズのコメント欄に投稿されたコメントと写真がずらりと3列に下にずっと続いていた。

「カルロ！」、「カルロ！」、「カルロ！」、「カルロ！」、「カルロ！」、どのコメントも絶賛するかのように、感嘆符付きで、彼の名を呼んでいた。彼らの叫びを飾っていたのは美しい花と女性の写真であった。

  何者か？ プロフィールの紹介文を読むと、アメリカのファイナンス会社のトップであった。「建前か」と私は思った。     つづく

 The Story in English from Previous 88


     A premonition ran through me.  That day, too, a man arrived with a nasty cigar in his hand.  I followed him and ran my eyes over to his post page.
      Oh, I gasped for a moment. That wasn't like any other page as it had ever been.  A man sat in the centre of a massive chair with his long legs spread wide.  He was probably in his 50s.  Greyish hair. A well-groomed face of Western descent.  His eyes flashed quietly, showing a glimpse of the intellect and looking down slightly.  He looked tall.  His frame showed a dignity that had been cultivated through himself and subordinate management.

       There was a large, close-up photo of the man.  Three-row comment fields, each of them was 1/3 size of the width of his picture, followed his large photo.  Down in a row.

      Carlo! "Carlo! "Carlo! "Carlo! "Carlo!  Every comment was calling his name with an exclamation point as if to rave about it.  Their cries were adorned with pictures of beautiful flowers and women.

       As usual, I read his profile; He was the top of an American finance company.
I think it was nominal.　　　To be continued.

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Thank you for your reply.

睡蓮の上には蜘蛛の糸張られ雨の雫は観音の数珠

 (C)Ryuuji Suwa
(c) tltw 2020 Toni LeighTurner-Wong


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