105--Poet of the Fifth Dimension 五次元歌人---AI 25
105 哀しきの肉をたづさへ熊いづる原狐の森に我ふみいりぬ accompanied by a sorrowful body I step into Harako forest in which bears come out (C)2020Rika Inami 稲美 里佳 ※Harako means Fox Field. 前回104 よ り 彼が関与しているのだろうか。それとも、一色の指揮のもとにプロジェクトチームが開発する他のAIもいるのだろうか。私は、ソーシャルメディアYの Haiku-Tanka コミュニティの会員の華乃を AI ではないかと疑うようになっていた。いや、 AI と入れ替わったのではないかと思うようになった。彼女は私よりも遅く SNS Y に入ってきた。日英語で俳句を作っていた。 出会いの挨拶は何気なかった。 「はじめまして。宜しくお願い致します」 「別の短詩のコミュニティーから移ってきたんですけど、こちらこそ宜しくお願いします」と華乃は言った。 私も華乃が言った別の短詩コミュニティの会員であった。が、しばらく無沙汰していた。 一般公開や Haiku-Tanka コミュニティでお互いの投稿に儀礼的なコメントを2,3回交した後で、華乃はこんなことを言った。 「いやあ、実はあの短詩コミュニティーでは誤解されてしまって、どうにも困ってしまって、ややこしい話になって居られなくなり出てきたんです」 「え、何を誤解されたんですか」 「まあ、男女間のことで」 「え、どんな風にですか?」 「まあ、ちょっと …… 」 華乃はそれ以上は濁した。 つづく The Story in English From Previous 104 Is he involved in it? Or are there other AIs being developed by the project team under the direction of Isshiki? I came to suspect that Kano, a member of the Haiku-Tanka community on social media Y was AI. No, I thought