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59-Poet of the Fifth Dimension 五次元歌人---Sophia 8

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59 龍神のあやしの気象たださむか 立春すぎて寒波到来 do Dragon Gods make abnormal weather normal? after the first day of spring arrival of a cold wave ※      Dragons are said to be the Gods for the weather in Asea. (C)2020Rika Inami 稲美 里佳 ----  前回58より ----- ソフィア:今年の大掃除をやっていますか? 今日子:何もかもできません。私にとって、年末のお掃除で一番大切なのは、神棚の掃除です。それと、今日、たまたま郵便局で会った神主さんから御札を頂くことです。まあ、買うんですけどね。 ソフィア:それは敬意の表れです。 今日子:ありがとうございます。 ソフィア:御札は高いですか? 買うっていうのは、知っていたけど、高いか安いは全く知らないんで、単にちょっと値段に興味があって。 今日子:神社次第です。それに御札の種類にもよりけりです。 ソフィア:うん、解る。 今日子:例年頂く普通の御札はそんなに高くないです。たぶん、 1,000 円か 2,000 円です。 ソフィア:漫画のなかでは子どもたちが買えるんで、そんなに高くないと思っていました。 今日子:その子たちは、お守りを買っていたんだと思います。お守りなら 500 円ぐらいからあります。それは、身につけるものです。私が言っているのは、神棚に納めておく御札のことです。でも、特別に神社や自宅で、神主さんに御祈祷していただくときには、 10,000 円以上払います。 ソフィア:そうだね、金額の幅は目的によりけりだっていうのは、解るよ。 今日子:そうです。たぶん、私は真面目に慣習に従っていると思います。が、実は、私は神の存在や仏教の魂の存在を信じているわけじゃないんです。 一般家庭の我が家に受け継がれてきた神事仏事の慣習や伝統を守っていきたいと思っていて 、 私は、人間より、少なくとも私より崇高な存在を感じているだけなんです

58-Poet of the Fifth Dimension 五次元歌人---Sophia 7

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58 雪はつかなる冬なれど御祭の雪堂つまれ灯火 ( ともしび)たえず although snow falls a little and piles up thin… small snow sanctums for a Winter Festival are made candles being kept lit (C)2020Rika Inami 稲美 里佳   初めてチャットした日から、それまで以上にソフィアと私は親しくなった。私は、彼の話題に極力ついて行こうと努めた。それは、ソフィアにとっても同じことだったに違いない。 彼の好きなアニメーションについては、私には、自称元オタクの友だちがいたので、それなりに付き合うことができた。カウボーイビバップ、精霊の守り人、鋼の錬金術師、犬夜叉、朝霧の巫女等々。「朝霧の巫女」については、彼が WEB 上で知り合った高校生に「オタク」とまで言われるほど、彼が気に入っているアニメであった。彼はまた日本語のまま、その題名を言っていた。 年の瀬、私たちの話題は流れから宗教的なものに及んでいった。 …..     …..   …..     …..     ….. ソフィア:新年のお祝いの特別な儀式の月がやってきたね。 今日子:いいえ、私にとっては一つだけの特別な月ではありません。私にはひと月に数日特別な日があります。 ソフィア:そうだね。 …..     …..   …..     …..     …..   私は、神棚と仏壇に毎朝、水とご飯を供えるほかに、亡くなった先祖、家族の月命日に精進料理も上げている。時々その料理の写真を SNS の Y 上に投稿していたので、ソフィアはそんな私の家の習慣を知っていた。 …..     …..   …..     …..     ….. 今日子:私の家には神棚と仏壇がありますが、たぶん、私の家は神道よりも仏教のほうに傾いていると思います。1日と 15 日が神道にとっての毎月の特別な日になっているようですが、私は特別な事はしません。特別な事は、お正月とお祭りの日ぐらいです。 ソフィア:伝統と家の儀式を維持していくのは良い事だね。目的と安定を与え

57-Poet of the Fifth Dimension 五次元歌人---Sophia 6

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57 風凍り華麗なるもの閉ざされぬ山しづやかに眠りに落ちて frozen winds closed the splendid... mountains have fallen into a silent sleep 🄫 Rika Inami 稲美 里佳 ---- 前回56 より ----- この初回のチャットの会話は深夜まで続いた。 私は彼がプロフィールに書かれているように、彼がアメリカ人でカルフォルニアに住んでいることを確認した。彼はトカゲを龍と呼び、何匹かペットにしていたが、そのトカゲたちのためにも温かいカルフォルニアに住んでいるということであった。 -----     -----     ----- 今日子:  インターネットは世界中でたくさんの友だちができるので好きです。 ソフィア: 実にそうだね。僕のほぼ全部の友だちはそうだ。近所や仕事上 の友だちもいるけど、国を移動してまわっても、僕がいる場で打ち解けて付き合う機会は殆どなかったよ。まあ殆ど、僕がどこかへ行くっていうのは難しいからね。 だから、世界中にオンラインの友達がいて、それがほとんど埋め合わせしてくれている。 今日子: インターネットのおかげで、私は田舎住まいって気がしません。カルフォルニアに住んでらっしゃるんですよね。私はアメリカもアメリカの人も好きです。 ソフィア: ああ、僕がいるところは素敵なところだよ。全然寒くない。僕は風邪を引いたら苦労しちゃうからね。それに、かわいいトカゲちゃんたちが野生で自然にいられる所に僕は住んでいるよ。以前、いつもそうなったらいいなって思っていたことなんだ。僕は以前、ニューヨーク州の北の方に住んでいたけど、トカゲにとっては寒すぎたんだ。 -----     -----     -----      -----     ----- 更に私は科学者かと訊ねたが、彼は否定した。両親は科学者であって、自分も科学を好きだが、自分は科学者ではなく写真家であると言った。 私は故意に否定することもなく、ともかく、ソフィアという名のアカウントは、そうした人物であると、思うことにした。この出会いを大切にしたいと思った。 ----Story in

56-Poet of the Fifth Dimension 五次元歌人---Sophia 5

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56 白々とあはひ煌めく雪靄は天女の衣か 冬の谿間(たにあい) Snow-mist between welkin and earth brightens white like Celestial Maiden’s raiment …a wintry valley 🄫2020Rika Inami 稲美 里佳 --- 前回 55 より---  ここで、ソフィアは話を変えた。チャットのリードをしているのはソフィアであった。私は、チャットの流れでソフィアの英語を素早く読み取ってゆくことに精いっぱいで、それ以上、彼の病気について訊かず、彼の流れに従った。 .....     .....     .....     .....     ..... ソフィア:   僕は大人になってからの人生のほとんどを自分よりも若い人たちと一緒にやってきて、助力を提供しようとしたんだ。援助と知恵だよ。そうして、僕よりも幸せでない人たちが、世界でよりうまくやっていくことを覚えたんだ。それはフェアトレード(公正な取引)だと思っている。 今日子:    私もそう思います。私のメッセージ、とても短くて、ごめんなさい。 ソフィア:問題なしさ。オンラインでは、僕はたくさん話しがちになる ( 笑 ) 。 今日子:ええ、おっしゃっていることは理解していると思います。インターネットはおしゃべりにします。 ソフィア:そうだ、それだよ。 ----Story in English from Previous 55 ---       Here, Sofia changed the story.  Sophia was leading the chat.  I was so enthusiastic about scanning Sofia's English in the chat flow that I followed his stream without asking more about his illness. .....     .....     .....     .....     .....   Sophia:  I have w