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73-Poet of the Fifth Dimension 五次元歌人---Sophia 22

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73 玲玲と用水は田にそそがれてエーテルわたる朝に清しき ringing with crystal sounds… water flows into paddies on  a fresh morning with the aether 🄫2020Rika Inami稲美 里佳 ……… 前回72 より . …... ソフィア :   本当に面白い話があるんだ。僕には長い付き合いの友だちがいて、今でもよく付き合っているんだけどね。彼は言語学者であり、大学で言語を教えている。約 12 言語を翻訳できて、そんあ問題で僕をよく助けてくれるんだ。彼は母国語である英語で上手く綴ることができるはずだと思っているかね? が、そうじゃないんだ、ひどいもんだよ! 僕が彼にスペルチェックは使うのかいと訊くときはいつでも、彼はそんなものは嫌いだと言うんだ。そんなもんは不正確だって! 現代語が由来するルーツ語を知らないっていうんだ。原語の綴りを使わないから、だから間違ってるんだって! 今日子:  彼の母国語はなんですか? ソフィア:  うん、前にも言ったように、僕は、君には僕の「最高の語彙」を使っている。   ソフィアは、私の質問にはすぐに答えずに、先に話しておきたいことを話した。それは、私とのチャット時の私への優しく深い配慮であった。 ソフィア:  場合によっては、君は理解するために調べなくちゃいけないっていうのも知っている。君を苛立たせるのは、僕の狙いじゃない。そうじゃなくって、英語で理解力が深まるのを手伝ってあげたいと思っているんだ。で、このバランスで、「行き過ぎ」の場合は、君が僕に知らせてくれるんだよねって信じているんだ(註:僕は様々なやり方で使われている単語やフレーズ、あるいは慣用句を使用し、それらを引用符“ “ で囲むので、君は単語やフレーズが普通とは違うやり方で使われていることが理解できる。その点において、「特別使用」だと気づきなさい)。     つづく   - -- -Story in English  Previous 72 --- Sophia: A funny story that is true. I

72-Poet of the Fifth Dimension 五次元歌人---Sophia 21

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  谿底へ一枝のび入る山桜 青葉萌えゆく樹々にまばゆし a branch of the wild cherry growing into the ravine… a sparkle to trees clad in verdure 🄫2020Rika Inami 稲美 里佳 ……… 前回71 より . …...   この日のチャットも、それから長く続いた。話題は微妙にそれていき、最後に私は彼の親友の名前を知ることになった。 今日子:   最近、思っているのは、投稿するときに、書いていることに写真を添えたほうがいいのかどうかということです。もっと写真を添えたほうがいいですか。 ソフィア: あらゆることは、目的がある。時々、僕は写真付きでコンセプトを説明するほうがより良いとも思っている。そもそも、それが写真を始めるようになったきっかけの一つなんだろうね。 さて、君とのチャットでは、僕は君が言っていることを理解するのに支障はないよ。他の誰よりもだよ。実際、僕は他の多くのネイティブ英語を話す人よりも君とのほうがとよくチャットできている。君は僕が話している他の多くの人たちよりも語彙を理解している。だから、僕は言いたいことをいつも「簡単に書き直す」必要はなく、より単純ではあるが正確ではない単語を使っている。そして、スペルと句読点の両方を見ながら、「実践」を続けることは、僕にとって良いことなんだ。だから僕の執筆は(より)ずさんになってないし、専門性が低下してもいない。笑。 今日子:  時々、言葉を省略されているようで、私はあなたの文章を理解できていないかもしれませんが、フレーズや慣用句を使ってくださるのは私にとってはなお良いです。 私はそうしたものを覚えなければなりません。    時々タイプミスをしてすみません。最近、私は手書きしていないので、綴り忘れをしてスペルミスをしています。   ソフィア:  僕の自然なスタイルは「簡潔」。想定される言葉は省略しがちだ。ただし、追加した単語は反対の「冗長」になるかもしれないんで、注意が必要なんだ。それが誤解につながる場合も、どっちも良くない。しかし、僕自身の理解では、限られたものなんだけど、一般的に日本人も多くの想定される情報を排除する傾

71-Poet of the Fifth Dimension 五次元歌人---Sophia 20

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にほひたつ枝垂(しだ)れ桜にわが愛と哀しみのせて歳月おもふ     leaving  my love and grief to fragrant weeping cherry ...I think of my bygone days ©Rika Inami 稲美 里佳 ……… 前回70 より . …... ソフィア:これは、イースター期間中に僕が撮った最初のものだよ。弟夫婦だよ。楽しく過ごした、と思っている。ミラーレンズで撮ったんじゃないんだ。 …… カメラの話題をするときのソフィアは弾んでいた。 今日子:まあ、素敵! よく撮れているわ。可愛いわねえ。お孫さんたちは、まるで天使のようだわ。 ソフィア:ありがとう ( 笑 ) 今日子:どのタイプのレンズで撮ったのかしら。 … 私はカメラのことは皆目わからなかったが、ソフィアのカメラ好きに合わせて訊いた。 ソフィア:これは、ポートレートレンズの a 56 mm f 1.2 lens で撮ったんだよ。僕のカメラでは、フィルムカメラを使用した場合、 85 mm レンズとほぼ同じなんだ。とてもシャープだ。一部のショットにはシャープ過ぎるくらいだ。しかし、それは美しい背景をぼかすんだ。 焦点距離が鼻を大きく見せたり小さすぎて見せることはない。 今日子:そう、とてもシャープで鮮明です。背景も際立っていて、素敵だわ。カメラをいくつ持っていきましたか。 ソフィア: 3 台。 2 台はミラーレス - フレックスカメラとポケットカメラ 1 台。 今日子: そうなんですか。 ソフィア :  ポケットカメラは、実際には使わず、 2 台使用したんだ。レンズは 3 つ使ったよ。合計 8 個のレンズを持っていったんだが、車のカメラバックのなかに置いておいたよ。ミラーレンズショット以外に、 2 台と 2 つのレンズをすべてに使ったよ。僕はその上でフィルフラッシュをしたんだ。結局、それで何枚か「バックアップ」ショットを撮ることになったのさ、使いたければ、ライトまたはフラッシュフィルショットを選択できるんだ。 今日子: 素晴らしいカメラキャリアですね。 ソフィア: 

70-Poet of the Fifth Dimension 五次元歌人---Sophia 19

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冬越しす隈笹の葉のはなやげる春となり我が毒解かれしや in spring… Kuma Bamboo grasses passing the winter start refreshing neutralizing my inner poison ※ Kuma bamboo grass is said to counteract the poison. (C)Rika Inami 稲美里佳 ……… 前回 69 より . …... 「 こうふくの橋」へのソフィアのコメント以来、私はいくぶん気を取り直してソフィアと 付き合っていた。  春のイースターには、ソフィアの兄夫婦が彼を訪ねてきた。兄夫婦は彼らの双子の孫を連れてきた。ソフィアはその日に一番最初に撮ったという写真を見せてくれた。 60 代の仲の良さそうなカップルに、ナーサリースクールに通っているという、金髪の髪をポニーテールをした可愛い双子の女の子たちが水辺を背景にして写っていた。ソフィアを含めて、皆でイースターホリデーには近くの池にピクニックに行ったということだった。 写真は双子の女の子に焦点をあて、数十枚撮ったということであった。 そうした写真は、後日、編集してソーシャルメディアの Y に投稿する予定とのこと。 内心、私は、この写真は本当は誰の写真だろうと思いつつも、彼の話に合わせた。 <最近のソフィアは、以前よりも現実世界に向けての肉付けがうまくなってきたな>と私は思った。ここで演じる彼は、そのアカウントの職業になりきっていた。 いや、<それとも、私の思い違いだったのかしら>とも思いさえした。 もはや、彼のアカウントのプロフィールには、国立大学退職者とは書かれていなかった。職業:写真家、詩人、居住地:バーEnglisSophia' 。 つづく ----Story in English Previous  69 --- After Sophia's comment on the tanka, "Bridge of Happiness," my feelings improved somewhat, and I kept on wit