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69-Poet of the Fifth Dimension 五次元歌人---Sophia 18

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69 己が身を知らずにいふはやすきかは顧みて分の幸もとむべき not knowing yourself is it easy to say something? reflecting on yourself you should seek for happiness matched own stature (C)Rika Inami稲美 里佳 ……… 前回 68 より . …...  「こうふくの橋」という橋があった。私は自分をわきまえず、ソフィアの事で悩んでいるのだろうか。そんな思いが、橋を渡りながら私の胸にわいてきた。  投稿した歌にはソフィアもコメントしてくれた。 ……      ……      …… ソフィア: 私たちは、人生のあらゆるときに橋を渡り、人生の重要な転換期に前進したり後退したりします。事実は、私たちが動いているという一方で、問題は、私たちが同時に心を動かしているのかそうでないのかもしれないということです。そうでないならば、不和はいつも或るレベルの不協和音を生み出してきます。そして、しばしば、渡りたいと願っているまさにその橋を破壊するほど重要な不協和音もあります。 今日子: 有意義で詳細なコメント、ありがとうございます。私が読み間違いしていなければ、不和というのは、創造と想像の源であると思っています。協和音だけでは何も生み出すことはできません。というのは、それは平らな穏やかな世界だからです。私たちはお互いに違っています。差異そのものが時折、不協和音を作り出すのです。      一語のなかでさえ、意味の相違を作り出します。   でありながら、私たちは同じ世界に生きています。      協和音と不協和音間の競合の問題を解決するには、弁証法をもって解決するしかあり ません。そうして、私たちは新しい点に飛躍することができるでしょう。      下手な英作、ごめんなさい。 ソフィア: 心から、ほぼ全く貴女のお話に賛成です。闘争無しの人生は、すぐに地獄そのものになります。すべてが「完璧」ならば、改善の余地も試みる理由もありません。        成長するには、少々の緊張が必要です。 未知が私たちを成長へと導き、不完全が私たちを

68-Poet of the Fifth Dimension 五次元歌人---Sophia 17

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68 さすらひのディオニュソス春祭の儀の贄(にえ)の悲哀を仮面しをどる wandering Dionysus dances the secret ritual of sacrifice masking sorrow-shadow at the Spring Festival (c)2020Rika Inami 稲美 里佳    離れがたい感覚があった。それは、一色と出会ったときの感覚と似ていた。どちらが強いかといえば、 WEB 上でだけでなく、現実に出会ったことのある一色のほうであったが、彼は、もはや、 WEB 上であれ現実にであれ、自分の前には表立って現れない人間であると感じていた。常に存在する影であり、私を利用はするが、利用だけして何らのその見返りも期待できない、見えない存在であった。私の気持ちは諦めに傾いていた。が、ソフィアは、 WEB 上のアイコンであれ、私の目に見えていて、その言葉は私の力になってくれていた。 つづく     ----Story in English  from  Previous 67 --- I had an irresistible feeling.  It was similar to the feeling when I encountered Isshiki.  Which sense was stronger, to Sophia or Isshiki?   Not only on the WEB, but also in the real world, I met Isshiki, but I felt that he would no longer appear before me, whether on the WEB or in reality.  He was a shadow that always existed close to me, and he was an invisible entity that had made use of me.   Still, it would be impossible for me to expect any reward for helping

67-Poet of the Fifth Dimension 五次元歌人---Sophia 16

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67 彼岸明け淡雪まひて肩に散る 微塵となり吾もかくあらばや at the End of Vernal Equinox faint snow whirling to my shoulders I, also, wish I became particles and faded so... (C)2020Rika Inami稲美 里佳 ……… 前回 66より . …...     しかも私とチャットしている最中に、ソフィアは彼女らの投稿に行くのであった。  私は、きっと彼は私を特別に思っているに違いないと思い込んでいた。というのは、彼は、私を友だちではなく、「特別」と言っていたからだ。また、私にとっても、彼は私のスマホにバックドアから入ってきた人間で、私が書いたものや私の写真やその他もろもろの私についての事を知っている特別な存在であった。  今思えば、彼はそんな私を見て、面白がっていたのだろうか。だから、わざとらしく、チャット中に、彼女らに投稿に行ったのかもしれない。私という女の反応を見ていたのかもしれない。  私はといえば、そんないやらしい彼に嫌気が差してきてはいたが、彼以上に自分と適う人間はいないと感じていた。何かが一致していた。それはきっと …… 生きている立場、境遇、住んでいる場所等もろもろのこの世の違いを超えたところで …… 何かが一致していた。     つづく   ----Story in English  from  Previous 66 ---       And while chatting with me, Sofia went to read their posts.       I was convinced that I must be more to him because he said I was not a friend but "Special."   For me, he was also a special person who came into my smartphone from the back door and knew everything about my world through readi

66-Poet of the Fifth Dimension 五次元歌人---Sophia 15

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66 碧緑の沼にしづみし魂は日のみたまひて言霊つむぐ a spirit sinking deep in a jade-green tarn spins soul of the word only with sunshine given by … (C)2020Rika Inami 稲美 里佳 ……… 前回 65 より . …....   ソフィアには女友だちが多かった。それは、はじめから解っていたことではあったが、チャット中に、会話の合間を縫って彼の女友だちが投稿した写真にナイスやコメントをしに行かれると、私の気持ちは大きく揺らいだ。    私は毎日投稿しなかったし、投稿しても写真を含めて2~3投稿ぐらいであった。が、彼の女友だちのなかには、数枚の写真投稿から世界の名画、世界遺産、科学もの、ニュース、自他含めた詩の投稿やらで、日に 1 0以上も投稿する女性もいた。そうしたソフィアの友だちは、私たちの共通の友だちでもあった。おそらく彼女たちは私のアカウントを介してソフィアと友だちになったのであろう。彼は、私の投稿にはせいぜい2投稿にナイスをしたりコメントしてくれるぐらいであったが、彼女らの投稿には、数枚の写真投稿全部に、あるいは、10以上の記事全部に、ナイスやらコメントをしていた。     つづく ----Story in English from  Previous 65 --- Sofia had many female friends.  I knew it since the beginning when I made a friend with him, but while we were chatting and talking, he commented and gave Nice to his female friends, and it made me feel very shaken.  I didn't post every day, and even when I posted, I did only a few posts, including my original photos.  However, some of his female