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86--Poet of the Fifth Dimension 五次元歌人---AI 6

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86 ひび割れの修復さるるされざるか時のはざまのもつれわりなし a crack-- whether is it repaired  or not? unreasonable discrepancy between time and time (C)Rika Inami稲美 里佳 前回 8 5 より 彼らが、私が利用しているソーシャルメディアの Y の私の投稿にやってくるようになり、友だち申請をしてきたのは、ソフィアと知り合う少し前であった。 友だち申請されれば、私は相手のプロフィールを見に相手のページに行く。インターネット上のことなので、名前、職業等の真偽のほどは別にして、やみくもには友だちとして承認しはしない。が、私の投稿する短歌に興味を抱いてくれる人には、それほど深く考えもせず友だちとして承認したりもする。 その組織から私の担当に回されたのは、数人だった。彼らは英語を話せるアメリカ人やイギリス人、イタリア人であった。職業は会社員でバンドマンを名乗るものもいた。投稿は主に花の写真や楽屋裏の写真等であった。写真と文章で家族を紹介してもいた。私に英語で詩をくれる者もいた。 つづく The Story in English from  Previous 85  Shortly before I met Sophia, they came to my posts on the social media Y, and they asked for a Friend request to me.  When I am asked for a Friend request, I go to the posting page of those who ask for a Friend request to see their profile.   Since it is on the Internet, I do not blindly approve him/ her as a friend apart from the fact that his/her name, occupation, etc. are true or false.  However, for those

85--Poet of the Fifth Dimension 五次元歌人---AI 5

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85 終焉をおもひしときにサイレンは闇をつんざき火事へと急ぐ when the end comes upon me - sirens blowing through the darkness rushes to the fire (C)Rika Inami稲美 里佳 前回 84 より   もうソフィアとの関係は終わりだなと思った。私は彼との別れの前に、一時は没頭した彼に私は、メッセージを SNS の Y 上でダイレクトメッセージで送った。 彼自身のページでは投稿文で「疲れた」と「休む」と 2 言、 3 言を流すだけの当時のソフィアの行動に疑問も覚えたからであった。そして、また、シャーロットが何者か知っているのか、という思惑もあった。 シャーロットと私の関係についていえば、彼女は決して私の友だちにはなってくれなかった。他のソフィアの友だちは、私が友だち申請すれば、皆、友だちになってくれた。が、彼女だけは私を承認しなかった。当初、私はそれを私が日本人であるから、東洋人であるという人種差別からであろうと思っていた。人種差別とは、悲しいかな、肌の色、言葉の違い、歴史他から、幾世代にもわたって人それぞれが受け継いだ血の流れの感性から厳然と存在しているが、それが差別をして優位に立っている当人が意識しようがしまいがあるものだが、とにかく、私は、シャーロットの私の友だち不承認は人種差別からと思っていた。差別状況において劣位に立っている側は、事あらば敏感に感じ取るものである。 が、ある時、それは変わった。 つづく The Story in English from Previous 84  I thought the relationship with Sophia was over.    Before I parted with him, whom I was  absorbed in for a while, I sent a message to him by direct message on the social media Y. This was because I was also sceptical about Sophia's behaviou

84--Poet of the Fifth Dimension 五次元歌人---AI 4

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84 さまざまに現象(かたち)となりて浮きいでむ紫陽花さゆる文月朔日 the various coming up to the surface as phenomena hydrangeas’ hue shining July 1st (C)Rika Inami稲美 里佳 前回 83 より    じきに私はソフィアが、彼の数多くの女友だちのなかでも、シャーロットという女の投稿に必ず行くのを知った。シャーロットの投稿数は多く、一日に十投稿ほどであった。コミュニティという部活を率いている点に関しては、宝石愛好者が入っている部活の管理者であった。が、そのなかの部員の投稿の再共有はせいぜい 2~3 投稿くらいで、他は 写真や世界遺産、科学関係であった。そんな投稿をほぼ毎日していた。  ソフィアはそうした彼女の投稿に毎日行き、コメントをしていた。 つづく   -- -Story in English  Previous 83 ---       Soon I knew that Sophia was sure to go to a woman Charlotte among the many of his many friends. Charlotte posted many posts, about ten per day. In terms of leading community activities, she was the moderator of the jewellery lovers’ community. However, the re-sharing of the posts of the members was only a few posts at most, and the others were photographs, world heritage sites, and science-related posts. She posted such a post almost every day.      Sophia went to her posts every day, giving Nic

83--Poet of the Fifth Dimension 五次元歌人---AI 3

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83 白濁の乳頭の湯にゆるまりて君の病も此処に癒えなむ relaxing in milky white hot spring in Nyuto I hope you to be healed here too (C)2020Rika Inami 稲美 里佳 ※At Nyuto Hot Spring, Senboku City, Akita.   前回 82 より たまには、一色の夢も見た。ソフィアを想っているときにでさえ、彼の夢を見た。私が彼を想っていたからだろうか。夢中にソフィアと付き合っていたときでさえ、彼の夢をみた。それは、意外ともいえた。 ソフィアには、彼のことを話していた。ソフィアは「なぜ、一色と君との関係をこのままにしておくのか」と訊いた。私は、証拠が彼の最新のテクノロジーで消されているから云々 …… が、とうとうこう言った。 「彼を愛しているから」   ソフィアは「ああ …… 」  複雑な胸のうちのまま、私は一色を裏切っているという気持ちを微塵ももたず、ソフィアに惹かれていた。なぜなら、現実に出会った一色よりも WEB 上で出会ったソフィアのほうが、私にとって身近だったからだ。 なぜなら、<自分のテクノロジーの仕事のために、私にとって見るだけの存在になった>一色がこのような状況にしたからだ。     つづく   -- -Story in English  Previous 82 --- I occasionally had a dream of Isshiki.   Even when I was thinking about Sofia, I dreamt of him.    Was it because I was thinking of him?   Also, when I was obsessed with Sophia, I dreamt of him.   It was surprising. I talked about him to Sophia.   Sophia asked, "Why do you leave this relation betwe