6-Poet of the Fifth Dimension 五次元歌人 ...20190708


6

 今ごろ君は夕食か半回転の地に住み我は朝散歩
now
are you having dinner?
my place is at a half turn
from yours on this planet
and I’m morning-walking

©2019Rika Inami 稲美里佳

--------------------------


「色は白でしたね」
　係りの若い男性はニコニコして話しかけた。
 「ええ、そうです」
 「はい、こちらです。
　黒も入荷していますので、もしこちらの方が宜しければ、色を変更されても大丈夫で        す」

　目の前に同機種の白と黒のスマホが置かれた。
　私は指定していた白のスマホを手にした。
　何気ないやり取りだったが、妙な感じがした。
　これまでも何回もガラケーの機種交換をしてきたが、交換当日に目の前に色違いが2台置かれて、色違いに変更しても可と言われたのは初めてだったからだ。
　これ以降、私はインターネットにアクセスするのに、頻繁にそのスマホを利用するようになった。無料WEB電話Sでのチャットもパソコンよりはスマホ経由が殆どになった。

      つづく

"The color was white, wasn’t it?" The young man in charge was smiling and spoke.

"Yes, that's right"
"Here it is.  Black is also in stock, so it is all right to change the color if this is better for you. "

A black and a white smartphone of the same model was placed in front of me.
I got the white smartphone I had specified.
It was a casual exchange, but it felt strange.   I've been exchanging models of the simple mobile phone many times, but it was the first time that two different colors were placed in front of my eyes on the day of the exchange, and it was possible for me to change to different colors.
Since then, I have used the smartphone frequently to access the Internet. Most of the chats on free webphone S have been done via smartphones rather than PCs.

        to be continued


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